岡谷市イルフ童画館が販売しているクロッキーブック

岡谷市イルフ童画館が販売しているクロッキーブック

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武井武雄作品「クロッキーブック」人気 岡谷市イルフ童画館

信濃毎日新聞(2018年8月25日)

 岡谷市イルフ童画館が販売しているスケッチ用の「クロッキーブック」が人気だ。作品を収蔵、紹介している市出身の童画家武井武雄(1894〜1983年)が生んだキャラクターをあしらった6種類。昨年7月に発売したところ売れ行き好調で、今夏は最も人気の1種類を追加生産し、新たに2種類を加えた。

 当初は版画「鳥の連作」の鳥、鬼を描いた漫画「赤ノッポ青ノッポ」のキャラクターを表紙と裏表紙に使うなどした4種類を各500冊作った。繰り返し購入する人や、異なるデザインの商品はないかと尋ねる人がいたため、追加製作を決めた。

 「鳥の連作」の鳥をデザインした商品は特に人気で、千冊追加。新たに人気キャラ「ラムラム王」と、武井が絵・文章を手掛けた「幼児標準カルタ」の絵を使った2種類を各500冊作った。ラムラム王は表紙に登場し、裏表紙には作品内の挿絵を使った。かわいらしくユーモアもある絵柄のカルタは9枚を厳選し、表紙と裏表紙にちりばめた。図柄選びや配置は同館の学芸員が担った。

 同館は企業と連携してTシャツやハンカチなどを商品化し、館内のミュージアムショップなどで販売している。担当者は「商品化に関わったデザイナーから『武井作品は今も新しいデザイン』と言われる。若い世代にも注目されており、商品の人気につながっていると思う」としている。

 クロッキーブックは縦18・2センチ、横16・5センチ。1冊400円(税込み)で販売している。

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