わずかに下諏訪町漕艇場付近(右)が凍っただけの諏訪湖=29日正午、諏訪市の立石公園から

わずかに下諏訪町漕艇場付近(右)が凍っただけの諏訪湖=29日正午、諏訪市の立石公園から

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御神渡り「出現は厳しい」 諏訪湖、一度も全面結氷せず

信濃毎日新聞(2019年1月30日)

 諏訪湖を覆った氷が割れ、せり上がる自然現象「御神渡(おみわた)り」の記録、認定を担う八剣神社(諏訪市)の宮坂清宮司(68)は29日、「(今季の)御神渡り出現は厳しい」と述べた。氏子総代らと続けている毎朝の湖面観察も2月3日で終える方針。今季の諏訪は最高気温が0度に達しない真冬日がゼロで、諏訪湖は一度も全面結氷していない。

 29日の諏訪の最低気温は、平年を2・2度上回る氷点下4・6度。宮坂宮司と氏子総代らは午前6時半ごろ、諏訪市豊田の湖畔に立ったが、周囲に氷は見当たらず、湖岸には波が打ち寄せていた。宮坂宮司は「近年(御神渡りが出現しない)明けの海が増えているが、それが自然のありのままの姿。仕方がない」と語った。

 御神渡りは昨季、5季ぶりに出現し、2季連続が期待されていた。だが、これまでは岸から数メートルの範囲で結氷と解氷を繰り返すだけ。29日正午、諏訪市上諏訪の立石公園から見下ろした諏訪湖は、下諏訪町漕艇場付近に氷が見える程度だった。

 気象庁によると、2月5日までの関東甲信地方は、最高・最低気温ともに平年を上回る日が多い。

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