福井県福井市の一乗谷朝倉氏遺跡で開花したばかりの糸桜のライトアップが4月5日夜、始まった。闇の中にあでやかに浮かび上がり、幽玄の世界が広がった。
同遺跡保存協会が毎年行っている。遺跡内にある300本ほどの桜のうち、糸桜約40本を投光器で照らした。糸桜は4日ごろから咲き始め、5日の陽気で一気に6分咲きになった。訪れた人はスマートフォンで写真に収めながら夜桜を楽しんでいた。
満開になるのは7日ごろといい、同協会の岸田清会長(71)は「多くの人に楽しんでほしい」と話している。
ライトアップは14日までの午後7~9時(雨天中止)。7日は同遺跡で「糸桜まつり」が開かれ、復原町並では茶会と演奏会がある。