トレーラーで運んだ重さ約4トンの遊覧船前方部分をクレーンで降ろす作業=9日午前8時19分、諏訪市

トレーラーで運んだ重さ約4トンの遊覧船前方部分をクレーンで降ろす作業=9日午前8時19分、諏訪市

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新型遊覧船、諏訪湖に到着 佐賀からトレーラー12台で

信濃毎日新聞(2019年9月10日)

 諏訪湖で来春に運航を始める東洋観光事業(茅野市)の新型遊覧船が9日朝、佐賀県唐津市の造船所から諏訪湖畔に到着した。全長約29メートルの船を12パーツに分割し、長さ30メートルのトレーラー12台で運んだ。台風15号の影響で経路の一部変更はあったものの予定通り到着。今後、諏訪湖ヨットハーバー駐車場に設けた仮ドッグで組み立て、10月15日に進水式を行う予定だ。

 船体は造船所で船底、2階部分など12分割された後、それぞれをトレーラーに載せて5日に出発。新門司港(福岡)からフェリーで神戸港と東京港に分かれて向かった。その後、両港から一晩かけて陸路を走り、9日午前6時ごろ、諏訪湖ヨットハーバーに次々と到着した。

 午前8時からは、クレーンで4〜8トンのパーツを一つずつトレーラーから降ろした。仮ドッグではパーツを溶接して元通りにし、進水後に座席などの内装を整備する。

 設計を担当した三愛船舶設計(佐賀県)の天本寿人社長(69)は、道路幅に合わせて船を2・5メートル以下に分割できるように設計したという。当初は11分割の予定だったが、トレーラーの積載量を考慮して12分割にした。天本社長は「分割して内陸部へ運ぶ今回の方法は珍しい。無事に到着してほっとした」と話していた。

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