諏訪市の温泉旅館ぬのはん(諏訪市)が運航していた遊覧船「いるか号」が今春で廃船になることが30日、分かった。昨年秋からエンジンの故障で運航を止めており、同社は利用者が年々減少する中で運航の継続は難しいと判断したという。市貸船組合によると、諏訪湖で遊覧船を運航するのは諏訪湖観光汽船(諏訪市)のみとなる。
いるか号の定員は45人で、イルカの形をしているのが特徴だ。ぬのはんは2017年、大型遊覧船「おやこはくちょう丸」を引退させており、いるか号の廃船で遊覧船事業から撤退する。貸しボートの営業は継続するという。
今春から諏訪湖で運航する遊覧船は、ともに諏訪湖観光汽船の白鳥の形の「すわん」と、亀の形をした「竜宮丸」の後継「スワコスターマイン号」のみとなる。いるか号の廃船は、30日に諏訪市内で開いた市諏訪湖利用活性化連絡会で報告された。