諏訪市のサンリツ服部美術館は、平安時代から昭和までに作られたびょうぶや調度品を集めた「華のあるくらしコレクションで楽しむ日本の美意識」を開いている。
前後期に分け、それぞれ30点ほどを展示。江戸時代の「歌舞伎図屏風(びょうぶ)」は、当時流行した派手な衣装を身にまとっている庶民の姿が生き生きと描かれている。松竹梅をあしらった江戸時代の蒔絵(まきえ)すずり箱や文箱などの調度品、花見などで使われたという中国・明時代の龍が描かれた大皿なども飾っている。
学芸員の藤生明日美さん(35)は「昔の人が身近にある道具に美を取り入れ、生活を楽しんでいたことを感じてもらいたい」と話している。7月4日までで、展示替えする後期は6月5日から。