中野市の日本土人形資料館で17日、郷土玩具「中野土人形」の人形師、西原久美江さん(81)=同市、第28回信毎賞受賞者=の作品を飾る企画展が始まった。3色の招き猫など同館での初展示作5点を含む18点を並べている。
中野土人形には「中野人形」と「立ケ花人形」の2系統あり、西原さんは立ケ花人形の5代目。企画展は、初代以降の西原家の作品を常設する展示室の一角で行っている。
「川中島合戦」や「一ノ谷の戦い」など、立ケ花人形に多いという歌舞伎や戦国武将を題材にした人形と、「新型コロナウイルス禍に負けないよう福を呼びたい」(同館)との思いから縁起物の人形をほぼ半数ずつ飾る。人形には「出世開運・福徳をもたらす」(福助)などと解説文を付けた。
12月28日まで。一般300円、高校生150円、中学生以下無料。木曜休館。問い合わせは同館(電話0269・26・0730)へ。