須坂市の須坂クラシック美術館で26日、善光寺御開帳に合わせ、同寺大本願の鷹司誓玉(たかつかさせいぎょく)上人ゆかりの品を紹介する「お上人さまが愛した品々展」が始まった。上人の実家で飾っていたひな人形など約100点を展示している。
てんぐの面や西洋人形など幼い頃に遊んでいた品や、明治天皇が詠んだ和歌を集めたかるた、英語の絵本も。「おもちゃ箱をひっくり返したように並べてみました」と中村紀子・市文化財係長。上人の母親が子宝を願って模写した布袋尊(ほていそん)の日本画には、描き終わった数日後に上人を身ごもったという逸話がある。
同館が作品を多く所蔵している日本画家の岡信孝さんが大本願の天井画を手掛けた縁で、上人の両親が暮らした長野市内の住宅の品物を須坂市が2003年から預かっている。今回はその一部を展示した。5月29日まで(木曜休館)。入館料300円。