小布施町大島の玄照寺で17日、「境内アート小布施×苗市」が開かれた。新型コロナの影響で3年ぶりに開催し、県内外の作家ら約110組が出展。音楽家の演奏の他、ガラス細工や革製品などが並んだブースを巡る家族連れでにぎわった。
催しは、花や作物の苗を販売する「苗市」を、アーティストの発表の場にもしようと毎年開催していたが、感染拡大を受けて中断。出展者を例年より大幅に減らし、2日間だった日程も1日にした。
10年近く催しに参加してきた書道家の渡部裕子さん(51)=名古屋市=は、ギターなどの音色に合わせ、即興で書をしたためた。コロナで海外活動などを中止しているとし「お客さんの前で披露できることが幸せなんだと改めて感じた。早く日常が戻ってきてほしい」と話していた。