改装後の下諏訪駅舎外観のイメージ(JR東日本長野支社提供)

改装後の下諏訪駅舎外観のイメージ(JR東日本長野支社提供)

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下諏訪駅舎、宿場の風情に 改装イメージ発表

信濃毎日新聞(2019年12月11日)

 JR東日本長野支社(長野市)は10日、10月から進めている下諏訪駅(下諏訪町)駅舎の改装工事の完成イメージを発表した。旧中山道と甲州街道の合流点で宿場町の面影が残る下諏訪町の街並みや、名物の温泉、諏訪大社御柱祭をイメージした外観にする。内部の待合室には、いろり風ベンチを設ける。今後、内装工事を本格化させ、来年3月末ごろの完成を目指す。改装は22年ぶり。

 宿場町の街並みに見られる黒の木目調を基調とした外観とし、駅舎の前面には御柱に見立てた県内産の木の柱を設置する。コンコースは、同町にある旧商家「伏見屋邸」の土間を連想させる空間にする。同支社は「下諏訪の落ち着いた雰囲気に溶け込むデザインにした」とする。

 同支社によると、下諏訪駅は1905(明治38)年に開業。改装は50、63、98年(いずれも完成年)に実施しており4回目。昨年の乗客数は1日当たり2049人だった。駅内にある観光案内所の小松直人所長(69)は「駅は町の玄関。電車を降りた観光客に下諏訪の風情をすぐに味わってもらえる」と改装を歓迎している。

 同駅は、今年3月のダイヤ改正で特急「あずさ」の停車本数が16本から4本に減り、地元の商工団体などから反発の声が上がっている。同支社は「改装は古くなった駅舎から順次進めており、ダイヤ改正とは無関係」と説明している。

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