諏訪大社御柱祭は2日、上社山出しで開幕する。3月31日は、曳行(えいこう)の出発地「綱置場(つなおきば)」(茅野市・諏訪郡原村境)で「本宮二」の御柱を担当する中洲・湖南地区(諏訪市)の氏子約700人が、上社側8本では最後となる加工「木作り」をした。8本は、曳行開始の神事「綱渡り」を待つことになる。
8本は、昨年の伐採後に安置されていた上伊那郡辰野町から25日、中央道を経由してトレーラーで綱置場に運び込まれた。氏子は同日以降、地区によっては交代しながら24時間態勢で担当する御柱を見守っている。31日夜、「本宮二」近くでは、中洲・湖南の計6人が2時間ごとに立った。中洲の伊藤一也さん(43)は、平沢達郎さん(45)と発光式の誘導棒を持って警戒。「小さな奉仕だけれども、積み重ねたい」と話した。
上社山出しは、4日までの3日間。8本は、茅野市の木落(おと)し公園での木落としや宮川での川越しを経て、御柱屋敷まで運ばれる。
長野地方気象台の31日午後5時時点の予報によると、2日の県中南部は晴れ時々曇りで降水確率10%、気温は最高17度、最低4度でほぼ平年並みの見込み。本州南岸に低気圧が接近するため、4日にかけて崩れる可能性がある。