諏訪郡原村のペンション経営者ら8人でつくる「八ケ岳ひろがわら倶楽部」は8日、「雪中の宴」と銘打って、まだ雪が残る同村原山の八ケ岳山麓の山中で鍋を囲んだ。去りゆく冬を惜しみながら酒を酌み交わそうと、例年この時季に開催。阿弥陀岳を望むカラマツ林脇の空き地で、熱々のチゲ鍋や日本酒の熱かんを楽しんだ。
倶楽部は2004年、村内のペンション経営者が高齢化し、営業をやめるペンションも出てくる中、活気を取り戻そうと発足した。山菜採りや山登り、そば打ちなど自分たちが体験した面白いことを個々に実践し、誘客につなげようと活動している。
この日、倶楽部のメンバーは「ミヤマシロチョウの幼虫の食草を見かけた」「きょうの料理はおいしいぞ」などと雑談しながら調理。事務局を務める真井(まい)清一郎さん(66)は「酒を酌み交わし、意見を出し合ううちに誘客のアイデアが浮かぶこともある。今後も元気を出していきたい」と話していた。