県諏訪建設事務所は27日、諏訪市、岡谷市、下諏訪町とともに計画した諏訪湖周サイクリングロードの造成を11月に始めると発表した。計画では湖周約16キロを11区間に分けて整備することになっており、諏訪湖南岸に当たる諏訪市豊田の約650メートルで着手する。同事務所は、来年中の完成を目指して工事を進めるとしている。
県が整備に着手するのは新川橋―武井田川橋付近。県はこの区間を含む岡谷市の釜口水門と諏訪市ヨットハーバーの間の約7キロの整備を担当する。他の3市町も今後整備に着手する予定で、全体の完成目標は2026年度としている。
今回の整備区間では、既存のジョギングロードをサイクリングロードに転用。湖側に新たなジョギングロードを造成する=地図。共に幅約3メートルでゴムチップ舗装にする計画。同事務所は完成次第、住民に開放したいとしている。
平たんな諏訪湖周は自転車の初心者にも走りやすく、愛好者の中で観光に活用しようという機運が盛り上がっている。県諏訪地域振興局の酒井裕子局長は27日の記者会見で、「諏訪地方のさまざまなサイクリングスポットを結ぶサイクリングロードにしたい」と述べた。